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  • 執筆者の写真雪屋こんこん

迫真リバーブ・空間系の裏技

更新日:2018年7月5日




リバーブ狂いのみなさんこんにちは。バンドでは派手な空間系を使わない雪屋こんこんです。



みなさん、リバーブって知ってますか。残響です。

トンネルで叫ぶとごわぁぁんってなるアレです。

今日はあれを使う話をします。



え?

リバーブじゃなくてリヴァーブだよ、ですか?

あなたベートーベンのこと、ベートーヴェンだよって指摘したことあるでしょ。

どっちでもいいですけどリヴァーブの方がネイティヴに近い気はしますね。今日はリバーブで統一しますので堪えてください。




【リバーブってなんに使うの?】


さぁまずはここから。

音に響きを付ける為のエフェクターであるリバーブ。


一見なんに使うか分かりにくいと思います。


さて、先に結論から言いますけど、何にでも使います。

こんなこと言うと音響ガチ勢に怒られそうですが、誤解を恐れずもう1回言いますね。

何にでも使います。


まずリバーブを使う理由、1つ目。


僕みたいに、あんまり上手じゃない楽器プレイヤーの強い味方になるのが、このリバーブです。

なんとこのエフェクター、かけるだけで自分の実力が二段階くらい上がった気になります。


実際は1mmも上手くなってないんですけど、誤魔化しに使えるエフェクターなんです。これも怒られそうだな。


お風呂で歌を歌うと、上手くなった気がするじゃないですか。アレって、お風呂がとってもいい残響を作るからなんですよね。


それと同じ理由で、楽器にリバーブを足してやると、まるで急に上手くなったかのような出音になります。もちろんやりすぎはダメですけど。



それから2つ目の理由。


リバーブをかけた楽器は他の楽器の音に馴染みやすくなります。


歌ってみたとか弾いてみたって知ってますか。

既存のオケに自分の歌や楽器演奏を収録してネットの海に晒す行為のことです。楽しいよね。


あれ、やったことある人は分かると思うんですけど、素のまんまだとどうやってもオケと馴染まないんです。

もちろんミックス的な技術を駆使すればリバーブ無しでもいけるんですけど、そんなことできる御仁はこんな記事読んでないと思います。


そんな時、自分の音に軽くリバーブをかけてあげると、あら不思議。

音がオケに沈みこんで馴染みます。リバーブすげー。


現代の曲で、このリバーブをまったく使わない音楽というのは全く無いと言っても過言ではありません。いや、あるかも。あったらごめん。


例えばオーケストラでも、リバーブってエフェクターは使わないかもしれませんが、オーケストラが演奏してるホール自体の残響ごと収録してますので、リバーブって大事やなって分かると思います。



【リバーブの種類】


リバーブは残響のことだよって話をしたと思います。

現代で使われてるリバーブは、実際にある残響を参考にして作ってるものが多いです。

ここではさらっとそのタイプと特徴を見てみましょう。



・Hall(ホール)

みたまんま。ホールのような大きな部屋の残響を作ります。長く深く響きます。

おおこれはリバーブって感じです。1番効果が分かりやすいです。


・Stage(ステージ)

ステージって言われてもピンとこないかもしれませんが、これはホールよりはちっちゃい部屋を想定して作ってます。これも使いやすい。


・Room(ルーム)

小部屋の残響を作ります。初見で1番分かりにくい代表格。短く浅く響きます。

私これ結構使う。ドラムとか。


・Plate(プレート)

これはですね。まだ音響技術が現代みたいに発展してない時代に使われたプレートリバーブというものを参考にした残響を作ります。

大きな鉄板の揺れを利用したリバーブで50年代あたりの曲でド派手に使われたりしました。今でもとても使われるタイプですね。

音を馴染ませる目的でも使われますけど、私は音の作り込みに使うことの方が多いです。


・Spring(スプリング)

これも上のプレートと同じような昔のサウンドのシミュレート。プレートリバーブって本物は馬鹿デカいんですよ。なので鉄板の代わりにバネを使おうぜってことで開発されたものです。銀パネとか言われるFender Twin Reverbとかで実際に採用されていて、今でも本物を聞くことができます。

音もかなり特徴的なので機会があればどうぞ。




だいたいどこのメーカーもこんな感じで区分してます。

Hall Stage Roomは馴染ませる為に

Plate Springは音作りの為にって感じで役割を考えておくと使いやすいかと。






【迫真リバーブ・空間系の裏技】


さて、お膳立ては終わりましたんで本編です。

ここまで残ってる人いるのか分かりませんけど、はいよーいスタート。



裏技①:リバーブをリバーブにぶちこんでやるぜ


さて、普通にミックスとかしてると多分リバーブってそのまんま出力すると思うんですよ。

すると、多分ボーカルとかの残響が物足りないけど、これ以上足したらお風呂だよなーって瞬間が来ると思うんですよね。

そんな時に使う技がこれ。


ボーカル→ホールリバーブ→アウトプット

としてるところを

ボーカル→プレート→ホール→アウトプット

としてみましょう。


ボーカルがきらびやかに伸びていきます。普通にホール単品で使うより気持ちいいーってなると思われます(個人差あり)。

同じような手法でディレイをリバーブにぶちこんでやるぜってするのもあります。





裏技②:リバーブを深めにかけながら、輪郭出せオラ


リバーブをかけるとオケに馴染むって話をしました。

それって言い換えればオケに埋もれるってことなんですよね。

なので気持ちいいぐらい響かせたら、埋もれきって前に出てこないってことが希によくあります。


そんな時に使うのが、リバーブの発生を少しだけ遅らせる裏技です。

リバーブの設定で変えたり、設定出来なければ遅延系のエフェクターでずらしたりします。

これ、やりすぎると気持ち悪いので、よく聞きながらやりましょうね。





裏技③:ステレオイメージャー使うけど、いいかな?


ステレオイメージャーってエフェクターがあります。

これは音をステレオに、つまり左右に無理やり広げるエフェクターです。

DAW持ってる人は探してみましょう。多分標準でどっかにあります。


これをなんとリバーブにかけちゃいます。

すると定位感をキープしながら広がりのあるサウンドにできます。やったぜ。





裏技④:リバーブのもやもや感にばかやろうお前俺は勝つぞお前



さて、4つ目にして最重要テクニック。

リバーブが思ったよりもこもこしてるぞーって時があります。

そんな時に使う、シンプルだけど大事な技があります。


それはリバーブの低音をEQで少し削ってあげることです。

するとそれだけでだいぶすっきりします。

リバーブ自体をEQでいじるってのはかなり重宝するテクニックで、逆にリバーブがキンキンと耳につく場合は高域を切ってあげたりもします。

これもやりすぎると気持ち悪いので注意。





【まとめ】


さて、これ全部試してみたら、きっとあなたもリバーブの虜。

空間系エフェクター沼にずうずるこんでやる!


ってことでまた次回です。さようなら。

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